KDDIの小野寺正社長は、固定通信事業を成長のけん引役にし、携帯電話中心の事業構造から脱却していく方針を示しました。
小野寺社長は「まだ法人市場やモジュール市場があるものの、携帯電話事業の『au』は大きな成長率は期待できない。
次の成長性をどこに求めるのか、将来は固定が引っ張っていかなくてはだめ」と述べました。
4月末に発表した中期経営計画にも盛り込んだように、2010年度には光ファイバーを含め固定通信事業全体を黒字化するそうです。
07年度の固定通信事業は560億円の営業赤字を見込んでいます。
中期経営計画では、2010年度に連結売上高を4兆円(07年度見通しは3兆5000億円)に、連結営業利益を6000億円(同3900億円)に引き上げる目標を掲げている。
小野寺社長は「売上高のほうが(実現するのが)厳しい」との認識を示したうえで「2000億円は新規事業で稼ぎ出さないといけない」と語りました。
三菱東京UFJ銀行と進めている携帯電話を使った銀行事業などを念頭に置いているそうです。
さらに小野寺社長は、海外投資家の重要性が高まっていることを指摘。
「日本の投資家ももちろん重要だが、資金量からみれば海外のほうがどんどん大きくなっている。
成長性という観点からは、彼らに興味をもってもらって投資をしてもらわないといけない」と述べました。
そのうえで「資本政策にしても、配当政策にしても、ある時点で見直しをかけていく必要がある。
2─3年かけて、われわれなりの理屈をもたないと海外投資家は納得してくれないと思う」と述べました。
今後、携帯電話とPDA(携帯情報端末)を融合させた携帯端末「スマートフォン」に参入する方針を明らかにしていますので、KDDIは動きが活発になってきそうです。
2007年05月31日
KDDIが電話中心の事業構造から脱却
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