2008年11月30日

月の石を持ち帰った「ゼロハリバートン」が事業拡大


1969年、アポロ11号に積み込まれ、
月の石を持ち帰るのに使われた米国製スーツケース
「ゼロハリバートン」。

このアルミ製のスーツケースは多くの伝説を生んできました。

2006年にカバン大手のエースの傘下になった
ゼロハリバートンは、軽量で耐衝撃性に優れたポリカーボネート製のスーツケースを加え、
新たなブランド戦略に乗り出しました。




ゼロハリバートンの創業は1938年。当時、世界を飛び回っていた米国のエンジニア、アール・P・ハリバートンが、気密性に優れた頑丈なトランクを自らつくったのがきっかけでした。

どんな過酷な環境でも重要な書類や荷物を守れることを目指した彼は、そのころ航空機で使われていたアルミ合金を成型してトランクを完成させたのです。

 強さと機能美をもつトランクは周りの友人の間で評判になり、個人的に作ってほしいという依頼が殺到。

ハリバートンはカリフォニア州バーバンクに工場を確保して製造を始めた。

 
世界中にその名が知られるようになったのは69年7月20日。
アポロ11号のニール・アームストロング船長らは、
ゼロハリバートンのスーツケースに約22.5キロの月の石を入れて地球に帰還しました。

この出来事で、
宇宙空間でも耐えられるスーツケースと称賛されたのです。


アルミ製のスーツケースは現在はロッキー山脈の西側、ソルトレークシティーで作られています。

軍関連の収納ケースなどを製造しているゼロコーポレーションの広大な工場の一角で生産しています。

一方、エースは米国スーツケース大手
「サムソナイト」と64年に技術提携。

2004年、両社はブランド契約を終了。
エースはこれを機に、念願のスーツケースの自社ブランド「ProtecA(プロテカ)」を立ち上げました。

06年12月、ゼロハリバートンの全世界における商標と販売権をゼロコーポレーションから買収。


現在の戦略商品となるのが今年2月に発売したポリカーボネート製のスーツケース。

アルミのシルエットと高級感あるツヤはそのままに軽量化を実現。
北海道赤平市の工場で製造される
エース製のゼロハリバートンです。

今年に入って東京・銀座と六本木に直営店を設けたのに続き、
丸の内に旗艦店をオープン。

米国や中国、アジアにも出店を考えていて、
ナイロン製バッグや革小物も加え、
ブランド展開を本格化させます。

ゼロハリバートンの世界市場での売上高は約60億円。
これを100億から150億円を目指します。

これから伸びるのブランドとして注目が集まります。






posted by 青空 at 12:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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